牌も役も絞り込まれて誰とでもゆるりと楽しむことができる”すずめ雀”。単純だけど簡単には勝てない、遊びごたえがある麻雀風ボードゲームです。
5個の牌に新しい牌を1個ずつ出し入れしながら、役を作っていきます。簡単に役を作ることができますが、規定の点数を超えないと上がることができない縛りが設けられています。親が4周した時に最も得点を稼いだプレイヤーが勝者です。
限られた牌種を用いて、たった6牌で役を作るので役満も狙いやすく、ドキドキしながら遊ぶことができます。簡単に役は作れても、5点以上の得点にならないと上がれない縛りのおかげで、牌を切っていかなきゃいけないのが駆け引きを生んでいます。
今回はわかりやすいルールで、家族とも駆け引きが楽しめる”すずめ雀”のプレイログをまとめてみました☺️

ゲーム概要
👥プレイ可能人数:2~5人 🕐プレイ時間:30分
ゲームの目的と準備
ゲームの目的は、6個の牌で役を作って得点する1試合(”局”と呼びます)を繰り返して、最終的な合計得点をプレイヤーの中で最も高くすることです。
〜ゲーム準備〜
各プレイヤーは初期得点として40点分の点棒を受け取ります。適当な方法で最初の局の”親”を決めます。”親”は親マーカーと風マーカーを受け取ります。風マーカーは親を何周しているかを表します。

ゲームの流れ
親を交代しながら、局を繰り返していきます。
局は下記①〜④で構成されます。
①局の準備
②組み合わせ(役)作り
③局の得点計算
④親の交代
局の準備
- 牌を裏向きでよく混ぜて、中央に集めます。
- 各プレイヤーは中央から適当に5個の牌を手元に集めて、自分だけが確認できるように立てて並べます。
- 親プレイヤーはストックから牌を1個めくり、親マーカーの「宝牌」の枠に置きます。「宝牌」はこの牌が今回の局で、1個で+1点のボーナス牌であることを示します。

組み合わせ(役)作り
局が始まると、親から手番を開始して、反時計回りで手番を回していきます。手番のプレイヤーは、中央から牌を1個取って手牌に加えます(これを「ツモる」と言います)。
6個になった手牌が、3個ずつの”数の連番”か”同じ牌”の組み合わせになっていたら、組み合わせが完成したことを全員に伝えます。手牌を公開して、組み合わせに応じた得点を他プレイヤーからもらえます。
もし、手牌6個で3個ずつの組み合わせができていなければ、手牌1個を選んで中央に捨てます。これは自分の手元の方に、表向きで左から右へ並べるようにして置いていきます。
これで手番が終わりとなり、右隣のプレイヤーに手番が移ります。
〜他プレイヤーの捨て牌で「ロン」〜
他プレイヤーが捨てた1個の牌で、自分の組み合わせが完成させられる時に、「ロン」と宣言することができます。自分の手牌を公開して、得点をもらうことができます。
「ロン」は他プレイヤーが牌を捨てた直後にしか宣言できません。また、他プレイヤーが捨てた牌が、自分の捨てた牌にあるのと同じあるときは、「ロン」を宣言できません。
〜組み合わせは最低5点なければ完成にならない〜
「ツモる」もしくは「ロン」でも、3個ずつの牌の組み合わせの合計得点が5点以上でないと完成にはなりません。
局の得点計算
付属の得点計算表に、すずめ雀における役と、その得点がまとめられています。

局で組み合わせが完成して合計得点が計算されれば、「ツモる」か「ロン」に応じて、プレイヤー間で点棒による得点のやり取りが行われます。
・「ツモ」で完成させて場合
他プレイヤー全員で得点を分割して、組み合わせを完成させたプレイヤーに得点を支払います。
・「ロン」で完成させた場合
ロンを宣言されたプレイヤーが、組み合わせを完成させたプレイヤーに得点を支払います。
親の交代
誰かがあがって得点するか、中央の牌がなくなってしまったら、その局が終了します。親マーカーを右隣のプレイヤーに渡します。※風マーカーは渡しません。
親が1周して風マーカーを持ったプレイヤーまで戻ってきたら、風マーカーを傾けて、1(東)→2(南)→3(西)→4(北)と進めていきます。
ゲームの終了
局を繰り返して、親が4周した時にゲーム終了です。各プレイヤーが点棒で合計得点を数えて、最も得点が高かったプレイヤーが勝者です。
プレイログ
地元へ帰省中に家族ですずめ雀、これが慣例になりつつあります☺️まずは妹と2人で対戦。
久しぶりのすずめ雀の第一局、手元には”3, 2, 7, 中, 中”。”1か4″を引いて、”7″を切って、”中”待ちする方針。1個目は”3″、”3″の刻子にできる可能性も見込みつつ、まずは”7″を切る。

相手が一つ目に切ったのは”中”。”中”は4個しかないので残り1個、相手が上がる前にツモることができるだろうか。
相手が切っている牌を見るに、恐らく赤牌を混ぜつつ”タンヤオ”で5点以上にして、上がりを目指しているはず🤨。つまり”中”を相手が引いても、すぐに切ってくれるはず!!

計画通り…!!相手が”中”を切って、自身がロン上がり。得点は、順子1点と刻子2点、赤牌が4個で4点、親上がりで2点、合計で9点。いい滑り出し。

今回はツキがついていて、勝ち越しながら順調にゲームが進んでいきました。
すずめ雀の魅力の一つは、役満で高得点チャンスに結構な頻度で巡りあえることだと思います。緑色の牌だけで役を作って成立する”オールグリーン”、”発”が早く引けないかドキドキしました。

“発”をツモって役満オールグリーンで決着。最終得点は61対19で勝利✨妹に勝ててご機嫌。

しかし、勝負は勝ててばかりではなかったです。今度は父と母と3人対戦。両親とは1年ぶりのすずめ雀でしたが、すぐにルールを思い出して楽しんでくれました。

母撃沈。”7″を切ったが、それは私と父の待ち牌で2人でロン。大量に失点してしまい、母は残り6点まで追い詰められていました。
今回の対戦では、父にツキがついていて、母だけでなく私も徐々に得点を失っていきました。

苦しい状況の中、最後の最後に大事件。”中”を母に振り込んで、ロンされてしまいました。なんと、すずめ雀で最も得点が高い役である役満スーパーレッド。23点取られて、私は持ち点が綺麗に0点になって負けてしまいました。
私も逆転を狙って、スーパーレッドを目指していたのに悔しい。数字牌を切れば父にロン上がりされそうで、泣く泣く”中”を切ったが迂闊すぎました😭

マイレーティング
総合評価 7.4/10
・システム面 7/10 ・テーマ性 8/10
・アート面 8/10 ・リプレイ性 7/10
自身のボードゲームの評価に関してはこちら
“すずめ雀”は簡単なルールと程よい縛りで、普段あまりボードゲームで遊ばない人でもセットコレクションの楽しさを味わえる作品です🀄️牌の種類が限定され、6個の牌の3個ずつの組み合わせで完成となります。そのため、1個か2個の牌が入れ替われば、組み合わせを完成させられる状況になりやすく、 “あと1個の牌で完成させられる” もしくは “この牌で相手に上られてしまうのでは?” といったジリジリした駆け引きを楽しめます。コンポーネントのクオリティが高い点もお気に入りポイントです✨牌は程よい重さと質感で、プレイ中にカチャカチャする音が心地よいです😆