ゲーム紹介|
※本投稿は株式会社アークライト様から商品提供を受けて作成しています。#PR
👥プレイ可能人数:2〜4人 🕐プレイ時間:120分
ビヨンド・ザ・ホライゾンは文明開花をテーマとしたゲームで、プレイヤーは未知の土地への探検と勢力拡大、土地開発、調査と生産、テクノロジーの進化を通じて、歴史上で最も影響力のある文明社会を作り上げようと競います。
ゲームは”ラウンド”を繰り返し行い、一定の目標が達成された時に終了フラグが切られます。ゲーム中、プレイヤーは探検による新しい土地の発見、そうした土地への入植、新たな都市の建設、テクノロジーの開発、文化と経済の発展により勝利点を獲得していきます。
ゲーム終了後、得点計算して最も勝利点を獲得したプレイヤーが勝者となります🏆
今回は株式会社アークライト様からビヨンド・ザ・ホライズンを無償提供してもらい遊ぶことができましたので、プレイログをまとめていきたいと思います☺️

ゲーム概要|
ゲームの流れ
ゲームには目標カードによりプレイヤーが達成すべき様々な条件が設定されます。
また各プレイヤーは個別能力となる政治体制カードをそれぞれ持ちます。
ゲームは “ラウンド” と呼ばれる手順を繰り返して進んでいきます。そして各ラウンド中、プレイヤーは時計回り順で手番を1回ずつ実行します。各プレイヤーの手番は以下の4つの “フェイズ” からなり、手番プレイヤーはそれらを順に行っていきます。
1)アクションフェイズ
アクションコマをアクションマスに移すことで、そのマスに対応するアクションを実行します。
初めはゲームボード下部の基本アクションしか選べませんが、後述する“テクノロジーエリアの調査”や条件を満たせば進化アクションも選択できるようになります。徐々にできることが増えていくのが楽しい☺️
アクションは凡そ以下に大別されます。
- テクノロジーエリアの調査
- 食料、経済、インフラへの投資
- 入植者または兵士の徴用
- 入植者または兵士の強化
- 移動
- 村への入植
- 都市の要塞化
・テクノロジーエリアの調査
テクノロジーは4段階のレベルで設定されており、調査を進めていけばより強力なアクションが実行できるようになっていきます。
テックツリーに何があるのかは伏せられているのが特徴的で、調査するまでどんなアクションが解禁されるのか分からない。しかし、他プレイヤーに先んじて調査することで得られるメリットが設定されおり、積極的にこのアクションを実行したくなる。
調査を行うためには、資源置き場から人口コマ1個を取って調査するテクノロジーエリア左脇にある空きマスに学者として配置します。

レベル2以上のエリアを一番初めに調査したプレイヤーは、そのテクノロジーエリアに配置されている指導者カードを受け取って恩恵を受けることができます。
ほとんどの指導者カードからは、即時ボーナスとなっており対応する資源が得られたり、追加アクションが実行できたりします。中には勝利点をもたらしてくれる指導者もいたりします。他プレイヤーに影響するものもあるが、良いことばかりなので先んじて出会っていきたい。

指導者カードの処理を終えた後にテクノロジーの選択ができる。一段階低いレベルのテクノロジーの色に対応するカラーのテクノロジーカード2枚を山札から捲り公開します。そして、そのうち一枚を新たなテクノロジーとしてボードに配置します。
殆どのテクノロジーカードにも即時ボーナスが設定されているので、調査した際にはその恩恵を手にすることができます。

既にテクノロジーカードが配置されているエリアを調査すれば、後のプレイヤーもそこの即時ボーナスを入手して、以降からアクションコマを配置してそのアクションを実行できるようになります。
・食料、経済、インフラへの投資
個人ボード下部には①食料表 ②経済表 ③インフラ表があり、ここのパラメータがアクションフェイズ後の生産フェイズに影響します。
ゲーム開始時には各表にキューブが配置されており、生産力や能力に制限がかかっております。食料、経済、インフラへの投資アクションを実行することで、対応する各表のキューブを個人ボード上部にある投資表に移して、生産力を改善することができます。

・入植者または兵士の徴用
このアクションを実行することで、個人ボード上の保有資源置き場から人口コマを地図上に出すことができます。人口コマは地図上では入植者か兵士として扱います。
入植者は後述する “村への入植” のため、兵士は “都市の要塞化” のために必要になります。
・入植者または兵士の強化
入植者と兵士には戦力値が設定されており、そのパラメータによって “村への入植” や “都市の要塞化” が可能になります。
・移動
ゲーム開始時、地図上には文明発祥タイルと各プレイヤーの初期土地タイルがあるのみです。ゲーム中、入植者を地図に出した後、移動アクションを実行して地図の外に出すことで未知だった土地が明らかになっていきます。そして、そうすることで地図が広がっていき、他プレイヤーとのインタラクションも増えていきます😎
未知の土地を明らかにするのをゲーム中では”探索”と呼びます。土地タイルをタイル山札から捲ると、即時ボーナスを得ることができます。なお、忘れやすい点として探索は1手番中に1回までとなっております。

※テストプレイの時は自身の確認不足で、際限なく1手番で探索できるようにしてしまったため、あり得ない早さで土地タイルが捲られるゲームになってしまいました😂

・村への入植
このアクションを実行すると、村へ入植してボーナスや勝利点を得ることができます。入植のためには、自身の入植者コマの戦力値がその土地に設定されている防御値以上になっている必要があります。入植に用いた入植者コマは、一度自分の個人ボード上に戻さなくてはいけません。
村への入植も早取りとなっているため、油断していると他プレイヤーのコマがやってきて取られてしまいます😂自分が狙いをつけた土地はしっかりと計画的に押さえていきたい。
・都市の要塞化
いずれかのプレイヤーが村に入植していれば、その土地を要塞化させることもできます。要塞化の際は、自身の兵士コマの戦力値がその土地に設定されている防御値以上になっている必要があります。要塞化に用いた兵士コマも、入植と同様に手元の個人ボードに戻さなくてはいけません。
村への入植ほど得られるボーナスは多くないですが、勝利点が高めに設定されています。ゲーム終盤に向けて、計画的に狙っていきたい要素になっています。
人口コマを地図に配置する際、序盤は “土地の開拓” や “村への入植” に必要な入植者として出しますが、後半は要塞化に必要な兵士として出すことを考えるようになります。そのタイミングを見極めて、どこで切り替えていくかも悩ましいポイントになっています。
2)勢力拡大フェイズ
建造物タイルを所有していれば、入植されていない土地に建造物を設置することができます。ゲーム中、自身のインフラ表を改善することで、建造物タイルを得るチャンスがあります。
建造物の設置によってもボーナスや勝利点を得ることができますが、入植や要塞化と比べると小さめの印象。しかし、入植や要塞化と異なり、入植者/兵士コマを手元に戻さずに建造物設置ができるのがメリットに感じました😀
人口コマを地図に配置できる状態にするのに1アクション、入植者や兵士として地図に配置するまでに1アクション、狙いの場所まで移動させるの数アクションかかります。折角出したコマは、なるべく地図上で活躍させたいです💪

建造物の設置以外にも、該当するトークンを消費することで村への入植や要塞化をこのフェイズで行うこともできます。
3)生産フェイズ
このフェイズでは3つの選択肢から1つを選んで実行します。
・人口を増やす
自身の食料表を参照して、人口コマプールから一定数の人口コマを保有資源置き場に移します。こうすることで、人口コマを学者としてテクノロジーエリアの調査や、入植者/兵士として地図に展開することができるようになります。
・貨幣を製造する
自身の経済表を参照して、パラメータが解放されている分だけコインを獲得することができます。コインはアクションの実行や建造物の設置に使います。
・資源を変換する
コインを人口コマに変えたり、地図上のコマを回収して保有資源置き場に戻したりできます。
4)目標フェイズ
ゲーム中に設定された目標カードを参照して、その条件が満たされているかチェックします。満たされていれば、個人ボード上の発展表から任意のキューブを取って、目標カードに移します。

ここにも早取り要素が設定されており、一番初めに達成したプレイヤーが大きい勝利点を得ることができるようになっております。
ゲームの終了
すべての目標カードの上に合計でキューブが4個配置された時、ゲームの終了時期が決まります。
4個目が配置されたなら、進行中のラウンドを最後まで行ったのち、さらにもう1ラウンドを行ってゲーム終了となり得点計算に移行します。
得点要素は以下の6つとなっており、集計後に合計の勝利点が最多のプレイヤーがゲーム勝者となります。ゲーム中の色々な要素に得点が設定されており、総合力が試されます🥸
- 目標カード
- テクノロジーカード
- 地図
- 投資表
- 指導者カード
- 政治体制カード
ゲーム開始時は何をすれば勝つことができるのか分かりにくいですが、逆に基本的には何をやっても得点に繋げられます。そのため、遊び始めて仕組みが分かってくるとのめり込んで気持ちよくプレイできると思います☺️
プレイログ:2025/5/3
2〜3年前まで3、4ヶ月に1回、がっつりボードゲームできれば満足できていたのに、最近は2週間遊べないとボードゲームの飢えを感じてしまう今日この頃。アークライト様からいただいたこの “ビヨンド・ザ・ホライゾン” をがっつり遊べる日を心待ちにしていました😆
今回はいつも一緒に遊んでいただいているボードゲーム仲間と3人でプレイ。テストプレイを済ませて、ルールも復習して臨んだので準備万端💪

ゲーム準備時に配られる”政治体制カード”は地図上のアクションと探索に強みを持つ面を選択。コマを入植者として地図に展開して、自分に有利なように土地タイルを広げていくことを序盤の方針にしてプレイ開始🫳

序盤は狙い通り、自分がアクセスしやすいように土地を広げることはできた。このゲーム、リソースの収入はカツカツで、必要な発展表トラックを改善しておかないとテンポ良くアクションが実行できない。今回は探索で土地タイルから得られる即時ボーナスを当てにして、なんとかリソースを繋いでいく。

土地開拓だけで勝利できるほど甘くないのがこのゲーム。土地開拓はリードした一方で、このゲーム醍醐味のテックツリーの調査は遅れてしまう💦2人ともレベルⅢの技術まで進めているのに、自分(紫コマ)はレベルⅡで停滞してしまった。
テックツリーをリードできると、自分に必要なアクションを解放して、手番圧縮したような強力なアクションを実施できるようになる。指導者カードによる恩恵も取られながら、徐々に苦しい展開になっていく。

ゲーム中盤、自身はテックツリーの重要性を改めて感じつつも、初志貫徹。地図に入植者を展開して、入植による勝利点を伸ばす戦略を推進。いい感じに土地開拓を進めることができた☺️
しかし、ここで自身の戦略の穴に気づいてしまう。入植して勝利点を伸ばす戦略なのに、入植するためのアクションを効率的に行うテクノロジーがなく、またそのために必要なコインも不足して、上手く実行できない😂

戦略の穴を埋めるためにテックツリーの調査に目を向けるも、入植アクションを効率的に実行できそうな場所は無さそう。先んじた調査で、自分に必要なテクノロジーを入手することを疎かにしたツケが回ってきた...

ゲーム中に得られるボーナスには自分だけが実行できるテクノロジーをもたらしてくれるものもあります。今回、自分が入植した場所のボーナスでレベルⅡテクノロジーの山札から1枚捲って、それを手元に占有できるものがあったので、望みを託してみる🙏
得られたのは”航海術”。入植アクションとリソース入手を一度に行えるテクノロジーで、自身の戦略に噛み合ったものが手に入った✨

そろそろ終了フラグが切れそうなゲーム終盤。詰め作業を進めて、さらに入植を進めていく。”自分の入植者コマの戦力値の合計”分だけ勝利点にできるという、自分だけの得点要素も解放していたので、展開した入植者コマもしっかりと育てて上げる💪

終了フラグが切られてゲーム終了。得点計算に移行。案の定、テックツリーは後塵を拝する結果になってしまう。地図上の点数で差を埋めることができたのかドキドキ。

結果は、テクノロジーエリアから得られる勝利点を地図上の勝利点で巻き返すことなく、2位でゲーム終了🥈テックツリーが醍醐味のゲームで、テックツリーを蔑ろにしてしまうのは悪手だったか🤪
1位のGONさんの個人ボード、発展表トラックが全部空いている。上手くテクノロジーを調査しつつ、ボーナスが連鎖してかなり回っていた印象😌レベルⅣのテクノロジーまでしっかり調査して、勝利点に繋げていたのが上手かった🙌

振り返ってみて、この “ビヨンド・ザ・ホライゾン” は独自のゲームシステムでプレイ感はしっかり重量級の一作、とても遊びごたえがありました。
テックツリーの見通せないのも相まってか、初回プレイは序盤の方針が立てにくいかもしれません。しかしゲーム中に得られる即時ボーナスによって、上手くプレイが繋がるようになっているので、遊び始めると自然にのめり込めると感じました!
テックツリーが好きなお方や、文明開拓をテーマにしたゲームがお好きな方に是非、このゲームを体験してもらいたいです🙋♂️
