No.310 カートグラファー 勇者たちの門出

総合評価 7.0/10
システム面 7/10 コンセプト 7/10
アートワーク 7/10 リプレイ性 7/10
勇者と新たな怪物が登場する名作紙ペンの独立拡張。
今度の怪物はそれぞれ特殊能力を持つ。勇者達は上手く配置できれば、そんな怪物達を破壊できる。地図シートも得点目標なども刷新され、基本とはまた違った印象で遊ぶことができる。
前作の怪物と比べて、今作のものは個性的で、それぞれに応じた対処を考える楽しみが増している。友人のジャイアントトロールのマス破壊を組み合わせて、得点目標を達成する試みには脱帽。得点目標の解釈については、基本と一緒で事前に目線合わせしておくと吉。
No.309 サイズ 大鎌戦役

総合評価 9.2/10
システム面 9/10 コンセプト 9/10
アートワーク 10/10 リプレイ性 9/10
架空の東欧を舞台に覇権を握るストラテジーゲーム。
民心を掴みながら生産と侵略を行い、終了目的6個の達成を目指す。国家の個性を活かしつつ、4択のアクションを回して勝利点を集める。マップには特定のへクスに侵入することで発生するイベント的要素や、中央のファクトリーと呼ばれるへクスに入ることでアクションを増やしたりできる。
初めは個人ボードはロックが掛かってアクション効率が悪いが、上下段のアクション組み合わせからどこから手をつけて改善するのが良いか考えるのも楽しい。他国との戦闘も、その後に起きる展開も考えたりしつつ、その1戦にどのくらい資源を投じるのか、心理戦的な要素も織り交ぜられてて緊張する。他国の思惑に晒される中、1手1手の行動を考えて、自国を勝利に近づけていくのが痺れる面白さ。
No.308 グリッズルド

総合評価 6.4/10
システム面 6/10 コンセプト 7/10
アートワーク 7/10 リプレイ性 6/10
友と協力して戦争を乗り越える協力ゲーム。
ゲームオーバーになる前にカードを出し切ることに挑戦する。カードプレイで蓄積する脅威が許容度を超えてしまうとペナルティ。トラウマカードがプレイされると縛りがキツくなるが、サポートトークンを上手く渡すことで、トラウマを除去してあげられたりする。
システムはシンプルだが、重いテーマでフレーバーも効いており、プレイ感は濃厚で印象的。ゲームが始まったばかりの頃は、ゴールまでの道のりが遠く、徐々にプレイがきつくなってきそうな予感に息が詰まる。しかし終盤に差し掛かり終わりが見えてくると、一段とプレイヤー間の絆が強まり連携が取れてくる。こうして勝ち取った勝利の喜びはひとしお。
No.307 逃げゾンビ

総合評価 6.7/10
システム面 6/10 コンセプト 7/10
アートワーク 7/10 リプレイ性 7/10
ゾンビを掻い潜って町から脱出するダイスゲーム。
脱出条件である5人の住民を集めることを目指す。アクションはダイスロールで決まり、出目によりゾンビの撃退や逃走、探索などができたりする。ゲームに登場する住民は、ポジティブな能力だけでなくネガティブな能力をもたらすものがあり、フレーバーが効いている。
全体的なフレーバーはB級映画チックで好み、ゾンビが次々やってくるのに撃退するアクションが出せずヒーヒーする。ゾンビのフィギュアがこれでもかと含まれており、それを手元に並べては頑張って取り除く、視覚的にも結構楽しい。ゲーム毎の振れ幅は少し気になる、ボスゾンビが序盤に出てきてプレッシャーが掛けられたと思ったら数ラウンドでゲームが終わってしまい、あっけらかんとしてしまった。
No.306 レッドドラゴンイン

総合評価 7.4/10
システム面 7/10 コンセプト 8/10
アートワーク 8/10 リプレイ性 7/10
冒険後の酒盛りはなんでもあり、潰される前に相手を酔いつぶすゲーム。
殴りかかって体力を削り、酒を飲ませて酔い度を増やして、自分以外のプレイヤーを全員脱落させれば勝利。ゲームはカードプレイにより進行していき、カードプレイに対して対応カードがあれば、その効果を回避したり無効にすることもできる。ゲーム中、ギャンブル勝負をふっかけて金を巻き上げることでも、相手の脱落を狙うことができる。
フレーバーが本当に好みで最高な作品で声を出しながら、あの手この手の応酬が面白い。4キャラいるがそれぞれの性格がわかるようなテキストと、得意なことが異なっていて色んなキャラで遊んでみたくなる。誰か1人を選ぶ攻撃要素がありありなので好みは分かれると思うが、このテーマを一緒に楽しめる友人と一緒に遊べると本当に楽しい。
No.305 酒場に死す

総合評価 7.2/10
システム面 7/10 コンセプト 7/10
アートワーク 8/10 リプレイ性 7/10
映画のワンシーン完成を目指してセットコレクション。
場と手札を入れ替えつつ、12枚の手札を数字①〜④それぞれ1色で構成することを目指す。ラウンド終了時に完成の形から遠いほどマイナス点が大きく、ゲーム終了までマイナス点を小さく抑えることを目指す。手番では、手札の入れ替えをする以外にも山札から1枚を場に追加することができる。山札は数枚しかなく、山札が尽きればラウンド終了して得点計算となる。
総数80枚のうち、ゲームで使うのは半分くらいなのがミソ。集めたい札が何枚あるか読めない中、上がりの形に近づけていくドキドキ感が良い。完成の形を考えつつも、難しいと感じたら早めにラウンドを終わらせて、周りにマイナス点を押し付けることも選択肢の一つ。
No.304 テセウスのパーティ

総合評価 6.4/10
システム面 6/10 コンセプト 7/10
アートワーク 7/10 リプレイ性 6/10
効率的に魔物を討伐できるパーティを追求する作品。
探索、勧誘、討伐の3つのアクションで、パーティを組み替えつつ勝利点を集める。個々のカードには各アクションを強化する能力が設定されている。共通場には手元に加えられるカードが並べられるが、ランクがあって低ランクから高ランクの順で登場する。
カードとの一期一会の出会いの中、得点基盤をどうデザインするかが悩みどころ。共通場のカードを獲得できるかは、タイミングに依存するので見通しはやや立てにくい印象。手番時の選択肢の中で、今の自分のパーティに必要なものを確保して、構築していくことが重要になりそう。上手く構築できたプレイヤーとそうでないプレイヤーとで感じ方に開きが生じそうなのが少々気になるところ。
No.303 オリフラム2

総合評価 7.0/10
システム面 7/10 コンセプト 7/10
アートワーク 7/10 リプレイ性 7/10
からめ手が増えた王国承継戦テーマの作品2作目。
6手番で最も多くの勝利点を稼げば勝利。各プレイヤー、順番に列の左右端どちらかにカードを配置していき、こうして配置されたカードは一方向に効果が処理されていく。カードは、他プレイヤーに排除されることで有益になるものや、カードの所属を塗り替えるものなど、複雑な効果を持つものに刷新されている。
処理の複雑さが増して、どのカードがいつ効果的に使えるのかに頭を抱える。場の状況をガラッと変えるような挙動をするカードを使いこなしたいと考えるのだが、それは皆同じ。場札の状況が変則的に変化するので、見通しは立てにくく好みが分かれそう。基本と共にプレイ回数を重ねて、このゲームのカード処理や挙動が板に付いていくと、感じ方も変わっていくのだろうか。
No.302 マインドバグ

総合評価 6.9/10
システム面 7/10 コンセプト 7/10
アートワーク 6/10 リプレイ性 7/10
裏を読み切札を奪って通して勝利を掴む2人対戦ゲーム。
モンスターを出して攻撃して、相手のライフを0に出来れば勝ち。2回使うことができるマインドバグで相手が出したモンスターを奪える。どのモンスターも個性的でどんな役割で機能するのかは、テキストを確認すればパッと把握できる。
モンスターはどれもキレがある強さ、切札を奪って奪われての状況の中で切り返しの応酬が楽しい。今、出てきたモンスターは奪って良いものか否か、後ろにどんなモンスターが控えているのかを考えると、マインドバグのタイミングは非常に悩ましいものとなる。相手の一手を効果的に潰して、自分の一手はしれっと通して戦況を有利に進める、刺激的な読み合いが楽しかった。
No.301 ベニスコネクション

総合評価 6.0/10
システム面 6/10 コンセプト 6/10
アートワーク 6/10 リプレイ性 6/10
運河を閉じるか広げるか読み合いの2人対戦ゲーム。
手番では、直線かL字のタイル1~3枚を運河に配置。自分の手番で運河を閉じれば勝利だが、もう残りのタイルで運河を閉じれないことを指摘しても勝てる。ゲームに慣れてきたら、T字タイルを加えて遊ぶこともできる。
単調な配置だと閉じられ、変に広げてしまっても勝てないジレンマが悩ましい。タイル枚数は確か16~18枚くらいで1手番に1~3枚ずつ消費されていくので、逆算して見通し立てて詰めていくのが楽しい。ゲーム性がとてもシンプルで直感的に遊びやすいが、その分、すぐに満足できてしまうかもしれない。