【プレイログ】タイニーフォーミング・マーズ ~火星開拓をテーマにしたミニマムなPNP~

火星開拓をテーマにしたプリントアンドプレイ(PNP)ゲームの “タイニーフォーミング・マーズ” 。テラフォーミングマーズのファンメイドミニチュア作品です。

プロジェクトを実行することで火星ボード上に緑地や海を増やしたり、気温を上げることで勝利点を取り合います。研究開発フェイズでのプロジェクトカード選択にジレンマが効いており、熱い駆け引きが楽しめる2人対戦ゲームです。

他にも “企業カード” や “称号” の早取り要素、”マップ違い” でのプレイ感の変化など元ゲームのエッセンスを感じる仕組みが盛り込まれています。

今回は名作火星開拓ゲームのミニチュア作品 “タイニーフォーミング・マーズ”のプレイログをまとめてみました😌

ゲーム概要

👥プレイ可能人数:1~2人 🕐プレイ時間:30~45分

※何回か遊んでみて終了条件やクレジット上限などの要素を一部、調整しております。正しいルールはBGGにアップされているものが正となります🙇‍♂️

ゲームの目的

ゲームの目的は、熱、酸素(緑地)、海を作り出すプロジェクトを実行して、火星を人が住める星にテラフォーミングすることです。

熱、緑、水の3つのパラメータを表すキューブを火星ボード上に配置、もしくは手元に獲得していくことで、火星の地球化を進めていきます。

ゲームの流れ

ゲームは世代と呼ばれるラウンドを繰り返して、プレイヤーは交互に手番順を交代しながらプロジェクトを実行していきます。

ラウンドは①研究開発フェイズ、②アクションフェイズ、③収入フェイズの3つで構成されます。

①研究開発フェイズ

火星開拓はプロジェクトカードの実行により進めることができます。このフェイズではラウンド中に使うプロジェクトカードを互いに取り合います。

1枚のプロジェクトカードには2つのプロジェクトが上下、それぞれに記載されています。スタートプレイヤーからプロジェクトカードの山札から1枚捲り、どちらを自分の方に向けるか決めます。これを場に3枚のカードが並ぶまで交互に繰り返します。

各プロジェクトカードには左上に必要コストとタグが、下部にそのプロジェクトから得られるタグが設定されており、3つのプロジェクトの組み合わせでそのラウンド中に実行できるプロジェクトが決まります。

②アクションフェイズ

このフェイズでは、プレイヤーは交互にアクションを実行していきます。プロジェクトを実行しないときはパスして相手に手番を渡します。2人ともパスすれば次のフェイズに移行します。

プロジェクトの実行により火星ボード上に緑キューブや海キューブを配置していきます。熱キューブは獲得した際、手元に持ちます。これらは勝利点に結びついていきます。

実行するプロジェクトによっては、自身の都市を火星上に設置することができます。都市は次に紹介する収入フェイズで、プロジェクト実行に必要なクレジットをもたらしてくれます。海キューブに隣接する場所に都市が設置できれば、さらに収入を強化することができます。

③収入フェイズ

このフェイズでは、火星上の都市からクレジットを入手します。その後、場のプロジェクトカードを捨て札に移し、スタートプレイヤーを交代して次のラウンドへ進みます。

ゲームの終了

サプライから3つのパラメータキューブがなくなるとゲーム終了フラグが切られます。そのラウンドが終了した後、得点計算に移行します。主に以下の3つの要素から得点を集計して、最も得点を獲得したプレイヤーが勝者です。

①都市
・自分の都市に隣接する全ての緑キューブから1ポイント獲得します。
②緑/水キューブ
・一方のプレイヤーの都市にだけ隣接している場合、その都市のプレイヤーが1ポイント獲得します。
③熱キューブ
・プレイヤーの手元にある熱キューブ1つにつき1ポイント獲得します。

ゲームのざっくりとした紹介は以上となりますが、他にも “企業カードによる個人能力” や “得点になる称号の早取り要素” 、”プレイ感が変化する火星ボードの選択” など駆け引きとリプレイ性を高めてくれる仕組みがあります。

プレイログ

海外版ボードゲームの和訳に挑戦してみたく、Affinityというデザインソフトウェアを購入してみました。ソフトウェアに慣れるため、今回はBGGでデータが入手できるタイニーフォーミング・マーズを和訳して作り直してみました。

作り直したからには早速、遊んでみたくテラフォーミングマーズ好きな友人と対戦。企業カードは、自分はプロジェクト実行に必要なタグを補える “フォボスファースト” を選択。

自分がスタートプレイヤー(白コマ)でゲームスタート!

プロジェクトをテンポよく実行していくためにはクレジットが必要。まずは収入確保のために都市近くに水キューブを配置。お互いに同じ考えのよう。

タイニーフォーミング・マーズの醍醐味といえば研究開発フェイズでのプロジェクトカードの選択。自分は狙いのプロジェクトが実行できるようにしつつ、相手のプロジェクトは実行できないようにしたい。

各プロジェクトカードに必要なタグと、そのカードから得られるタグのバランスがニクイ塩梅になっています。上手く噛み合うと一度に複数のプロジェクトが実行できるが、相手にカットされるとプレイテンポを落とさざるを得ないのです。

ゲーム中盤、2都市目を設置して収入基盤が整ってきました。こうなると毎ラウンド、複数のプロジェクトを安定して実行できるようになります。都市の配置マスによっては、常時タグが得られますが、今回は収入強化を優先して海辺に都市を設置。

パラメータキューブのボーナスで、緑と熱キューブを一度に獲得できた時にゲームを動かせた気がします😎勝利点を高めつつ、一つのラウンドで2種類のパラメータキューブ獲得する必要がある称号”造星者”が入手できました。

ゲームは進んでいき、3つのパラメータキューブのサプライが尽きてゲーム終了。今回はプロジェクトの実行とパラメータボーナス、そして称号の獲得が上手く噛み合って勝利🥇

マイレーティング

マイレーティング
総合評価 8.3/10
・システム面 8/10  ・テーマ性 10/10 
・アート面 7/10  ・リプレイ性 8/10
自身のボードゲームの評価に関してはこちら

テラフォーミングマーズのように大量のユニークカードでコンボを考えるゲームではないですが、企業カードや称号要素、火星マップ上で互いに影響し合うゲームシステムは元ゲームのエッセンスをしっかり感じさせてくれます。加えて、研究開発フェイズのプロジェクトカード選択方法はこのゲーム独自の仕組みになっていて、2人用対戦ゲームのジレンマがしっかりと味わえます。元ゲームへの愛を感じる作品になっているPNP火星開拓ゲームの”タイニーフォーミング・マーズ”、また機会を見つけて遊んでみたいです☺️

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