【プレイログ】LUNAR BASE ~特徴的カード配置とインタラクティブなボードゲーム~

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宇宙開発が始まった時代、月への入植を手がける企業となり、他プレイヤーと競っていち早く勝利条件達成を目指す “LUNAR BASE” 。軽いプレイ感のタブロビルドのボードゲームです。

ベース基地にモジュールを拡張しながら、4つの達成課題のうち一つの達成を目指します。モジュールは制限を守れば様々な向きで繋げられ、新しいアクションが付与されたり、後にプレイするカードのコスト割引が得られます。また、他プレイヤーのクレジットを盗んだり、手札を捨てさせたり、モジュールを強奪したりと攻撃要素があります。

4つの達成課題、それぞれの達成条件は厳しいものではなく、ぬるっと達成できる難易度です。上手く戦略がハマると30分くらいで1ゲームが終わります。攻撃要素はプレイヤー間で飛び交いますが、組み立てた構築が根本から崩されることは起こりにくく、スパイスとして楽しめる範疇だと思います。

相手の妨害を掻い潜りつつ、着実に手元の構築を進めていく。コンパクトな時間でインタラクティブなタブロビルドが楽しめる “LUNAR BASE” のプレイログをまとめてみました。

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ゲーム概要

👥プレイ可能人数:2~6人 🕐プレイ時間:30分

ゲームの目的と準備

目的

ゲームの目的は4つの達成課題のうち、いずれか一つをいち早く達成することです。

〜達成課題〜

①20クレジットを集める
②10人の入植者を自身の基地に集める
③5種の科学シンボルを集める
④4つの影響力カードを手札に集める

ゲームの勝利条件は、達成課題のうち一つの達成ではなく、二つにするのが個人的オススメです。二つにすることで、プレイ時間が丁度よくなり、プレイ方針の検討や相手との駆け引きがもっと楽しめるようになります。

準備

ステーションカードとクレジットカウンターを各プレイヤーに配ります。各プレイヤーは、ステーションカードの “TERRAN OUTPOST” の面を表にして、手元に配置します。これがベース基地になります。残りのステーションカードは箱に戻します。クレジットカウンターは、初期資金として3クレジットに合わせます。

次に、モジュールカード・エージェントカード・影響力カードを一つにまとめてシャッフルして山札を作り中央に置きます。山札の隣は捨て札置き場として空けておきます。

※影響力カードは初回プレイでは、抜くことが推奨されています。しかし、複雑ではないので初めから混ぜてしまっても、ゲームを楽しめると思います。

各プレイヤーは、山札から3枚カードを引いて初期手札にします。サプライに3枚+プレイヤー人数分のカードを山札から捲って、サプライに配置します。

適当な方法でスタートプレイヤーを決めれば、ゲームがスタートできます。

ゲームの流れ

手番で行うこと

ゲームは手番制で時計回りで進んでいきます。手番では、以下の3つを順に実行していきます。その後、手番を左プレイヤーに渡します。

①エージェントカードのプレイ。
・任意でプレイ可能。コストを支払い効果を処理する。プレイ後、捨て札にする。
②アクションを一つ実行。
・手元のカードから実行できるアクションを一つ選択して、効果を処理する。
・基地にモジュールを結合すると、実行できるアクションが増えていく。
③シャトル到着の処理。
※手番を終える時、サプライにカードが残っていなければ、以下の処理を行う。
・手元で完成しているイエローオーブ一つごとに1クレジットの収入を得る。
・サプライに3枚+プレイヤー人数分のカードを山札から捲って配置する。

モジュールの配置制限とオーブに関して

ステーションカードとモジュールカードの4辺には、オーブの片割れが描かれております。オーブは青・赤・黄・灰の4種です。

手元にモジュールカードを配置する際は、隣接するカード同士のオーブの色が一致していなくてはなりません。灰色のみワイルドで、他の色と組み合わせることができます。

オーブはカードの配置制限に関係するだけでなく、後のカードプレイのコスト割引効果にも関係しています。

カードによっては、カード自体に完成したオーブが描かれているものもあります。

コストの支払いに関して

エージェントカード及びモジュールカードのプレイのためには、カード右上に描かれたオーブ数分だけクレジットを支払う必要があります。

カード右上にオーブが記載されていないものは、コストなしでプレイできます。カードプレイのコストは、手元で完成した色が一致するオーブの数だけ安くなります。

アクションに関して

手番で実行するアクションは、手元のステーションカードおよびモジュールカードから選択します。アクションの種別は下記になります。

①ドラフト
・サプライからカードを手札に加えます。
②ドロー
・山札からカードを手札に加えます。
③ディスカード
・手札からカードを捨てます。
④ビルド
・コストを支払ってモジュールカードを手札から場に配置します。
⑤フリップステーション
・ステーションを裏返しします。
⑥売却
・サプライのカードを捨て札にして、1クレジット入手します。
⑦クレジットを得る、もしくは失う
・アクションに規定された分のクレジットを得る、もしくは失います。
⑧モジュールの強奪
・他プレイヤーから該当するモジュールを強奪して、手札に加えます。
⑨クレジットの強奪
・他プレイヤーのクレジットを減らしてその分、自身のクレジットを増やします。

ステーションカードに関して

ステーションカードは6種あり、ゲーム開始時にランダムに配られます。初めは全プレイヤーは “TERRAN OUTPOST” の面でスタートして、実行できるアクションに差異がありません。

ゲーム中、カード効果でステーションカードをフリップすると、各ステーションごとに特徴的なアクションが実行できるようになります。アクション強化に加えて、完成済みオーブや入植者、科学シンボルが付与されたりとゲームを有利に進めることできるようになります。

アクションが単純強化ではなく、できなくなるアクションがあったりと微妙に不便になるのがニクイ調整です。

影響力カードに関して

影響力カードがサプライに捲られると、それぞれの影響力カード毎に特殊な効果を場に及ぼします。場札のドラフトに追加処理が発生したり、シャトル到着時のクレジット収入がなくなってしまったりと、プレイに緩急がついて面白い要素です。

影響力カードは、売却の対象にすることができません。シャトル到着処理には影響しないので、影響力カードが場に残り続けて、サプライ補充が滞ってしまうことはありません。

手札に影響力カードを持っていれば、その影響力カードを捨て札にして、他プレイヤーのエージェントカードによる攻撃を無効にできます。

ゲームの終了

いずれかのプレイヤーが一つ以上の達成課題を達成した時、即座にゲーム終了となります。達成課題を同時に達成したプレイヤーが複数いる場合は、勝利を分かち合います。

プレイログ

4つの達成課題のうち、2つ達成をゲーム終了条件にして3人対戦。

自身の企業は “DARK SIDE” 、ビルドとドラフトと相手のカード1枚捨てさせることが1アクションで実施できるのが強み。

ゲーム開始時、全てのプレイヤーが “TERRAN OUTPOST” の面でスタートするが、早くフリップさせて、協力なアクションでリードを取っていきたい。

序盤、低コストでプレイできるモジュールが手札にきてくれたので、順当に手元の基地を拡張させられた。完成オーブのコスト割引を活かして、エージェントカードの “HACKER” をプレイ。自分のベース基地を裏返して、協力なアクションを解放できた。

ステーションカードの固有アクションで、相手に手札を捨てさせつつ、さらにエージェントカード “SABOTEUR” で手札破壊を進める。しかし、2人の手札から影響力カードが切られて、カード効果は無効にされてしまった。

手札破壊をその後も継続的に実行して、他プレイヤーの妨害を続ける。ゲーム終盤に差し掛かってきて、入植者10人、科学シンボル5種の達成課題二つの達成にリーチ。ここまで基地が拡張できるとほとんどのカードがノーコストでプレイできる。

しかしながら、達成課題を中々詰めきれず、簡単には勝たせてもらえない。クレジットが強奪されたり、自身も手札を捨てさせられたり、ステーションカードを “TERRAN OUTPOST” 面にフリップさせられたりした。

何とかステーションカードをもう一度フリップして、入植者10人と20クレジットの二つの達成課題を達成して勝利。色々と妨害されてる間、2人も着実に勝利に近づいていたので、勝ち切れるのか内心ヒヤヒヤでした。

マイレーティング

総合評価 7.2/10
・システム面 7/10  ・テーマ性 8/10 
・アート面 7/10  ・リプレイ性 7/10
自身のボードゲームの評価に関してはこちら

“LUNAR BASE” は王道の拡大再生産的なプレイ感と、攻撃要素のわちゃわちゃ感が楽しい作品でした。モジュールカードの配置は、オーブの割引効果をとるか、後々のモジュールカード配置の待ちを広げるか考えさせられます。また、そのカードが縦・横・逆さまに配置できることで、手元の基地が色んな形になっていくのが新鮮でした。好みが分かれる部分だと思いますが、攻撃要素は良い味付けになっていたと感じました。初期手札と場札の噛み合わせが良かったプレイヤーが、一人勝ちしてしまうことが、攻撃要素で互いに干渉しあうことで起こりにくく、最後まで一定の緊張感を保って遊べます。SFテーマで個人能力もある軽妙な作品の “LUNAR BASE”、個人的にお気に入りなゲームです。

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