目を引くキャッチーな箱絵と小箱に詰まったコンポーネントにワクワクするオインクゲームズのボードゲーム。
どれもが特徴的なプレイ感で、新作が発表されるたびについつい購入してしまいます。しかし、買うには買うが十分に遊びきれていないのが現状・・・
25年ゲムマ春で、”オインクゲームズキャッチフレーズカルタ”を入手してから、「ボードゲーム仲間とオインク作品を遊ぶだけ遊んでからこのカルタで勝負したい!」という思いに沸々と駆られるようになりました。
この記事では、遊んだオインクゲームズのボードゲームの所感を備忘録的にまとめていきます。マイペース更新となりますが、徐々に情報を増やしていきたいと考えています。

「藪の中」
「なぜ証言がくいちがう?」

テーマ
プレイヤー全員が探偵として、その町で起きた殺人事件の犯人を推理する。芥川龍之介の小説がモチーフ。タイトルがオシャレ。
システム
ブラフできる推理ゲーム。中央に4つの人牌で事件現場を作り、3人の容疑者から犯人を特定する。限られた情報と他の探偵の推理から、犯人と思う人に投票チップを置く。間違った推理をしてしまうと、投票チップを失点として受け取る。
この時、犯人じゃない容疑者に最後に投票したプレイヤーが、他プレイヤー分のチップも含めて失点として受け取ることになる。この仕組みがあることで、ブラフして敢えて誤った犯人に投票して、捜査を撹乱したくなる。
アート
人牌のコンポーネントの質感が好き。テーブル上で情報を確認して伏せるたびする、パチっとする音が耳に心地よい。
リプレイ性
テーマと遊び方がしっかりと結びついていて、ルールも単純だから久しぶりに遊んでもすぐに感覚を思い出して楽しめる。
1回のプレイ時間は20分くらい。プレイ感は軽く、推理&ブラフでプレイヤー同士で盛り上がるし、ついついもう一回と遊びたくなる。
「タウンロクロク」
「この町の住人はワガママすぎる」

テーマ
同じ形や色の家が並んでいるのがガマンならない人々の町を舞台に、タイル配置パズルゲーム。
システム
徐々に手詰まりになっていくパズルゲーム。手番順に中央の場にタイルを配置して、6×6の町を作っていく。配置しようとする箇所の縦列と横列を見て、形と色が重複しないタイルしか置くことができない。タイルが配置できなくなると脱落となってしまうので、できる限り最後まで手番が行えるよう、手札から切るタイルを考えていく。
プレイヤー同士、所持しているタイルの色は見えているので、相手が配置し難くなるタイル配置を意識させられる。しかし、周りを意識しすぎてしまって自分のタイル配置が苦しくなっていることも。
アート
町作りゲームの箱庭感を味わえるのがお気に入りポイント。小箱の中に36枚のタイルとタイル立て、タイル引きに使う袋まで入っている。
リプレイ性
上手な配置ができるようになるには、何回か遊んでみて感覚を掴む必要がありそう。自分は1回のプレイでは、他プレイヤーとの駆け引きまでは意識が向けられず、どうすれば自分のタイルを捌けるかばかりに目が向いていた。
「ペチケ」
「美しさって何なんだ?」

テーマ
いくつかの要素を持ったカードを不規則に並べて、そこに何かしらの法則を見出そうとする。
システム
“動物”・”帽子の形”・”帽子の色”の3要素が記載されたカードを用いる。山札から5枚取り、❓カードと合わせてシャッフルして場に並べる。各々のプレイヤーはそれぞれ、❓カードに当てはまりそうな要素の組合せを考える。全員同時に各々の回答を提示して、自分の回答と同じプレイヤーがいれば勝利点が得られる。
決まっている答えはない、感性の違いや一致を感じてワイワイ楽しむ作品。みんなで回答を見せ合った後の感想戦が面白い。ラウンドが進んでいくと、”あの人だったらここはこう回答するだろう”というのが分かって、答えを合わせにいくことができる(ようになるかもしれない)。
アート
カードに描かれた美術風のアートが気分を高めてくれる。自分の回答を作るためのコンポーネントも趣向があって、使ってみると”お!”っとなる。
リプレイ性
色んな場面で遊びやすい。気の置けない仲間達ととことん遊んでみるのもよしだし、一緒に遊ぶ人が変われば、人との感性の違いと一致をまた楽しむことができる。
「ナインタイル パニック」
「いそげ、脳みそ。ハンバーガー好きな宇宙人が、町にあふれ出す!」

テーマ
ハンバーガー好きな宇宙人やそれを捕まえたいエージェントがやってきた、9枚のタイルを3×3に配置する町作りゲーム。
システム
3つのお題に沿った町が作れるほど得点が得られる。何回かゲームを繰り返して、目標点数を獲得したプレイヤーが出れば、その人が勝者となってゲーム終了。
タイル配置は配置制限だけでなく、時間制限も設けられている。町を一番初めに完成させたプレイヤーが砂時計をひっくり返して、他のプレイヤーは砂が落ち切る前に町を完成させなくてはいけない。”時間を掛けてお題に沿った町にして点数を稼ぐ”か、”最速で町を作って他プレイヤーに時間制限を強いてミスを誘う”か頭を回転させるのが楽しい。
アート
ポップなアートとピンクの色加減がキャッチー。
リプレイ性
ナインタイルと比べて、このパニックでは格段にリプレイ性が増していた。お題の組合せでどんな町をつくれば良いかが変わるから、遊んでいて中々飽きが来ない。