都市の売買によって資産を築き上げる紙ペンボードゲームの”ワールドエクスチェインジャーズ”。仕入れたものを高く売る、この分かりやすさに加えて、グラフチャートをどのように描けばハイスコアになるのか悩ましさも組み合わせられた遊びやすい作品です。
手番では、都市カードを買うか売るか決めてアクションを実行し、資金残高の推移を折れ線グラフ形式に個人ボードに記入していきます。資金残高の変動に応じて、得点要素になる様々なシンボルを入手することができます。1月から12月までの12ラウンドに、都市売買を行って最もハイスコアを出したプレイヤーが勝利です。
サイバーなアートワークが目を引く紙ペンボードゲームの “ワールドエクスチェインジャーズ” のプレイログをまとめてみました。

ゲーム概要
👥プレイ可能人数:2~4人 🕐プレイ時間:20~40分
ゲームの目的と準備
目的
適切なタイミングで都市の売買をしながら、様々な報酬を手に入れていきます。ゲーム終了時に所持する資金が最も多いプレイヤーが勝者となります。
準備
①各プレイヤーに個人ボードを配る
②初期都市カードを各プレイヤーに3枚ずつ配る。
③都市カードの山札を作り、サプライとして中央に5枚表向きに配置する。
④中間/年末のトレンドカードをそれぞれ1枚表向きに配置する。
⑤各プレイヤーにキャラクターカードを配る。
⑥メディア影響力ボードを準備し、各プレイヤーの影響力マーカーを配置する。
⑦赤い影響力マーカーのプレイヤーがスタートプレイヤーになってゲーム開始。
※該当するプレイヤーがいない場合は適当な方法でスタートプレイヤーを決める。
キャラクターカードについて
4枚のキャラクターカードにはA面とB面があります。A面が基本モードで、B面が発展モードに該当します。

ゲームの流れ
ゲームは1月から12月まで12ラウンド行います。スタートプレイヤーから時計回りに手番が回ります。
手番で行うアクション
手番では2種類のアクション、どちらかを選んで実行します。
都市購入
サプライから都市カード1枚、カードに記された金額を支払って購入します。その後、手元の個人ボード上で当月の残金と前月の残金を直線で繋いで、資金の変動を記録します。サプライの都市カードが2枚以下になれば、直ちに山札から5枚になるまで補充がかかります。
都市売却
自分が所有する都市カードを1枚選択して売却します。カードに指定された特定の月に売却できると購入金額よりも高く売れます。このアクションの実施後も、購入時と同様に当月の残金と前月の残金を直線で繋いで資金の変動を記録します。売却した都市カードはサプライに戻します。
ゲーム中それぞれ1度だけ、1度の購入もしくは売却の際に、2枚のカードを取り扱うができます。

資金の折れ線グラフ
プレイヤーはゲーム中、支払ったもしくは手に入れた資金は折れ線ぐらふの形式で個人ボードに記録していきます。資金の変動を示す直線が特定のアイコンを通過もしくは停止すると、そのリソースを入手することができます。
決算範囲
個人ボード上に複数存在する決算点で、グラフが停止した場合、その回数に応じてゲーム終了時に決算点報酬を手に入れることができます。

中間・年末トレンドカードの処理
第6ラウンドの終了時には、中間トレンドカードの処理が、第12ラウンドの終了時には、年末トレンドカードの処理が発生します。
中間トレンドカードの処理が終了すれば、一度、都市サプライのカードを全て捨て札にして、山札から新たに5枚の都市カードをサプライに補充します。
ゲームの終了
年末のトレンドカードの処理が終われば、ゲーム終了になります。下記の項目の金額をスコアボードに記録し集計を行います。合計金額が最も大きいプレイヤーがゲームに勝利します。
①都市カード
手元の都市カードの基本額の合計
②資金
個人ボードの最終的な資金残高の数値
③決算点
グラフが停止した決算点の数に応じたスコア
④投資アイコン
色が一致する、手元の都市カード枚数×個人ボードで獲得したシンボルのスコア
⑤年末トレンドカード
年末トレンドカードの条件に応じた報酬またはペナルティー
⑥メディア影響力
メディア影響力の順位に応じた報酬
プレイログ
いつものボードゲーム仲間と2人で対戦。2025年の年末が近づいてきて、この日が年内でガッツリ遊べる最後の日になると思うと少ししみじみ。
今回は個人ボードもキャラクターカードもB面を使用した発展モードでプレイ。個人ボードの方は、A面だと全てのプレイヤーで共通のものになるが、B面だとアイコン位置などがプレイヤー間で異なる。自分のキャラクターは2影響力を消費することで、都市購入/売却を1度に2枚行えるというもの。上手く活かせるか不安だ。

プレイの大まかな方針は、緑のシンボルを個人ボード上で集めつつ、緑の都市カードをキープする作戦。ゲーム終了時の緑のシンボル×都市カードのスコアを軸に見据えてみる。

今回の年末トレンドカードは、ゲーム中に資金残高が400もしくは500に1度でも該当すれば、ゲーム終了時200スコア減されるもの。これが自身の都市購入/売買を縛ることになって少々苦しかった。200/400のスコア減は許容して、売買で稼ぐべきか逡巡していた。

中盤に差し掛かって、描いていたプレイは実行できていた気がするが、スコアが伸びているのかいまいち自信が持てない。スコアをしっかりと伸ばすために、決算点報酬を最高点まで取ることを目指してみる。

ゲームが進んで終盤に差し掛かるころ、サプライに良い都市カードが並んでくれた。キャラクター能力を使って、一度に2枚都市購入し、紫の都市に付随する決算点をゲット。これでゲーム終了時、決算点報酬は最高の2000になる。しかし、相手もしっかりと決算点報酬2000になるように決算点を集めている。ここでは差がつかない。

対戦相手のGONさんの手元の様子。資金残高が1ラウンドでゲーム上限の1000から下限の0まで変動していて、ダイナミックな売買だ。黄色のシンボルと都市カードをしっかり集めていて、これはスコア伸ばしていそうな予感。

最後の都市売買が完了してゲーム終了。緑シンボルと都市カードでスコアを稼ごうと思っていたのに、結果はイマイチだった。6月から7月のタイミングで、決算点を取りに行って緑シンボル2個逃したのが不味かったかな。決算点報酬に目が眩んで、プレイングが中途半端になってしまった。

スコアを集計してみると6300 対 4600でGONさんの勝利。シンボル×都市のスコアの部分で大きな差がついてしまった。

