2025年に出会えた作品を振り返り、Q1からQ4それぞれの初プレイベストをまとめました。2025年の初プレイ作品数は134、リプレイ作品数は56、合計で190の作品を遊ぶことができました。
1年を通したマイベストは下記の作品でした。自分はゲーム毎に色んな展開を体験することができる作品が好みなので、いずれも自身に深く刺さってくれました。また、自分は宇宙をテーマにした作品を盲目的に好きになってしまうのでそれを反映している気もします。ただ、どの作品もまだ十分にやり込めていないのが自分の課題なので、2026年は時間を作って飽きてしまうくらいにリプレイしてみたいです。
- テラフォーミングマーズ【総合評価:10.0】
- シャクルトンベース:月への旅【総合評価:9.5】
- SETI ~地球外知的生命体探査~【総合評価:9.4】
なお、私の評価の付け方については、宜しければ下記リンクも併せて参照ください。
ボードゲームの評価に関して
Q4初プレイ作品マイベスト
- 総プレイ 63作
- 初プレイ 48作
- リプレイ 15作
1位:シャクルトンベース【総合評価:9.5】

総合評価 9.5/10
システム面 9/10 コンセプト 10/10
アートワーク 9/10 リプレイ性 10/10
建築物のマジョリティとワーカーの活用が面白い重量級ワカプレ。
3ラウンドに渡り、基地建設して月面開発したり、企業プロジェクトに投資して勝利点を稼ぎ競い合う。ラウンド毎に3色のワーカーを受け取り、月面の様々な場所に配置して開発を進めていく。ゲーム毎に3つの企業が登場するが、それぞれ独自の仕組みをゲームにもたらしてくれる。
3つの企業によってゲームの味付けが結構変わりそうな仕掛けにワクワク。ある企業はリソースマネジメントを、また別の企業はピック&デリバリーを、また別の企業は報酬の早取り要素をゲームに加えてくる。ワカプレは複雑で分かりにくいが、実際に手を動かしてみると挙動を掴んで、あれこれ試してみたくなる。
プレイログはこちら
シャクルトンベース 〜建築物マジョリティとワーカーの活用が面白いボードゲーム〜
2位:オルレアン 侵略「侵略」【総合評価:9.2】

総合評価 9.2/10
システム面 9/10 コンセプト 10/10
アートワーク 9/10 リプレイ性 9/10
バックドローの名作が協力モードで楽しめるオルレアン 侵略「侵略」
侵略拡張に含まれるモードの一つ。全員で協力して6つの課題の規定ラウンド内達成を目指す。歯応えある難易度で簡単にはクリアさせてくれない。
特定の要素やパラメーターを蔑ろにすると中盤以降、目に見えてキツくなるハードな遊びごたえ。個人目標の達成の道筋を考えつつ、袋の圧縮やアクション効率の改善、土地を巡る動線の検討などオルレアンの総合力が試される。協力モードも楽しめるようになってますます作品が楽しめる良拡張。
3位:オルレアン 侵略「決闘」【総合評価:9.0】

総合評価 9.0/10
システム面 9/10 コンセプト 9/10
アートワーク 9/10 リプレイ性 9/10
2人対戦用にチューニングされたオルレアン 侵略「決闘」
侵略拡張に含まれるモードの一つ。バックドローとアクションの実行。相手より先に4つのお題達成を目指す。
2人対戦になって、もっと相手の行動が気になる気になる。相手がどのくらいでお題を達成してくるのか意識して、こちらも動き方を変えたい。だけどバックドローでままならない場面もある。その揺らぎの中でベストプレイを考えるのが面白い。
特別賞:テイクタイム【総合評価:8.5】

総合評価 8.5/10
システム面 8/10 コンセプト 8/10
アートワーク 9/10 リプレイ性 9/10
カード配置前の作戦会議が重要な協力型ゲーム。
時計ボードに設定されたお題に挑戦する。制限を守りながら、数字が昇順になるよう6箇所にカードを配置。カードを配置し始める前にプレイ方針を仲間と相談できる。
めちゃくちゃ楽しかった。カード構成がニクい調整で配置制限の変化も刺激的。何回やっても、お題が達成できているのかドキドキする。皆と考えた作戦が上手くハマってお題が達成できた時の喜びが堪らない。失敗しても都度、反省会をしながらプレイを洗練させていく上達感もひとしお。
Q3初プレイ作品マイベスト
- 総プレイ 42作
- 初プレイ 28作
- リプレイ 14作
1位:SETI ~地球外知的生命体探査~【総合評価:9.4】

総合評価 9.4/10
システム面 9/10 コンセプト 10/10
アートワーク 10/10 リプレイ性 9/10
未知の生命体の発見がプレイの方向性を変える重量級ゲームのSETI。
知的生命体の調査が目的、調査を進めていくことで勝利点が得られる。探査機の打ち上げや調査、データ解析を行うことで生命の軌跡が確認される。見つかった生命体によって、固有の要素がゲームに追加される。
序盤、限られたリソースの中で何とかやりくりして調査を進める。少しずつ痕跡が確認され、ついに未知の生命体が登場。新しい要素の追加、もたらされる恩恵にドキドキします。数百枚のユニークカード、惑星の位置関係が変化するボード、ゲーム中に大きな変化をもたらす生命体の存在など、好きな要素ばかりで、今まで遊んだゲームの中でトップクラスの面白さ。
2位:ハッククラッド【総合評価:8.9】

総合評価 8.9/10
システム面 9/10 コンセプト 9/10
アートワーク 8/10 リプレイ性 9/10
手に汗握るデッキ構築シュミレーションゲームのハッククラッド。
怪物クラッドとの攻防を通じてVPを集めて戦果を競う。示された敵の行動予測を考慮して、手番順をドラフト。ゲーム状況に合わせてデッキ構築し、カードプレイしてVPに繋げていく。
互いの行動がダイナミックに干渉する大立ち回りの中での、プレイヤー間の駆け引きが面白い。ラウンドが進み行動が激しくなるクラッドとデッキ構築が進んだ各プレイヤーが激突する中、自分の狙いが決まった時の快感は他のゲームでは得られない。
3位:グランドオーストリアホテル レッツワルツ【総合評価:8.3】

総合評価 8.3/10
システム面 9/10 コンセプト 8/10
アートワーク 8/10 リプレイ性 8/10
5つのモジュールが加って取れる戦略がより多種多様に。
ゲストはお部屋だけでなく、ダンスホールにも案内できるようになる。競りで獲得する個人能力、カラーダイスのドラフトで発動する特殊効果が登場。皇帝タイル、スタッフカード、目的カードが追加。
5つのモジュールを全盛りで遊ばせてもらいました。ゲーム開始時、競りで獲得する個人能力が特に印象的。能力の強弱や初期クローネの釣り合いが、プレイヤー間の競りで計られるのが秀逸。狙いの個人能力が得られなければプレイが迷走しかねない、クローネを失い過ぎれば個人能力を活かせず序盤から苦しい展開に直面しかねない、ゲーム冒頭から押し付けられるこのジレンマが堪らない。
特別賞:ルドフィール【総合評価:8.4】

総合評価 8.4/10
システム面 8/10 コンセプト 9/10
アートワーク 7/10 リプレイ性 9/10
ボードゲームマニアには堪らないクイズゲームのルドフィール。
ボードゲームの知識勝負。複数のカードに指定された要素を満たす作品を答える。様々なゲームモードで遊ぶことができる。
持ち出す場を選ぶ作品だと思いますが、ボードゲーム大好き同士でワイワイ遊べると最高に楽しいです。指定された要素にピタリとハマる作品を答えて、共感してもらえるとグッときます。アートワーク手がけている人のこととか、海外の出版社のことも知りたくなりました。
Q2初プレイ作品マイベスト
- 総プレイ 52作
- 初プレイ 38作
- リプレイ 14作
1位:ワンギストン【総合評価:8.2】

総合評価 8.2/10
システム面 8/10 コンセプト 8/10
アートワーク 9/10 リプレイ性 8/10
宇宙規模のマフィアの跡目争いを戦い抜くアクション同時選択ワカプレのワンギストン。
仲間を集めシノギを行いながら名声を獲得。ワカプレでアクションを実行する。各アクションの強さは入札順で変化するため、アクションプロットが悩ましい。
アリスのキャラ能力に則した薬品ビジネスを展開、アクション順位に影響するメンタルケアを怠って序盤は苦しい展開に。世界観に没入しちゃうゲームの作り込みがすごい。アクスタは正義。
2位:コンパイル【総合評価:8.0】

総合評価 8.0/10
システム面 8/10 コンセプト 8/10
アートワーク 8/10 リプレイ性 8/10
一進一退の攻防が堪らない2人用ゲームのコンパイル。特定の傾向を持つ属性を3つ組み合わせてデッキを作成。先に3箇所のコンパイルを実行できれば勝利。やりたいことを互いに読み合いしながら、カードシナジーを考えて場にプレイしていく。最後まで手に汗握る勝負が楽しめる名作。
3位:ナイトフラワーズ【総合評価:7.8】

総合評価 7.8/10
システム面 8/10 コンセプト 8/10
アートワーク 9/10 リプレイ性 7/10
ナイトクラブを舞台にリソースを捏ねくり回すワカプレゲームのナイトフラワーズ。
お店に貢献しながら金を稼ぎ、キャストを育ててエンジンビルドしていく。お客は必要なリソースを払うと獲得でき、さらに追加でリソースを払うと太客になって勝利点が得られる。
そのリソースを手にするためにキャストの能力を活かして、1つのリソースから展開していくのが悩ましくも楽しい。しかしキャスト酷使すると辛いことになる…システムとテーマがマッチした一作。
特別賞:アイコナー【総合評価:7.4】

総合評価 7.4/10
システム面 6/10 コンセプト 9/10
アートワーク 9/10 リプレイ性 7/10
お題に沿ってボードゲームアイコンを作成。互いに当て合うアイコナー。”だれ・なにを・行うこと”の3要素の組み合わせでお題が指定される。各自、お題を表現したアイコンを作成して提示。どんなお題だったのかお互いに当て合う。 これはボードゲーム好き同士で盛り上がれる作品。これどうすればいいんだ?って時も何とか表現を捻り出す。皆同じような状況だから、互いに意図に気づき合えた時の喜びと嬉しさは格別。
Q1初プレイ作品マイベスト
- 総プレイ 33作
- 初プレイ 20作
- リプレイ 13作
1位:テラフォーミングマーズ【総合評価:10.0】

総合評価 10/10
システム面 10/10 コンセプト 10/10
アートワーク 10/10 リプレイ性 10/10
火星の地球化という一大事業に取組むテラフォーミングマーズ。
企業CEOとなって様々なプロジェクトを実行。オールユニークな数百種類のカードを活かすのがカギ。火星に海を引き、酸素・気温を改善させて、最も地球化に貢献できたプレイヤーが勝者となる。
ゲーム毎に手にするカードでベストなコンボを考えるのが楽しい。火星盤面上で繰り広げる他プレイヤーとの競争はヒリヒリする。テーマとシステムがベストマッチした名作。
プレイログはこちら
テラフォーミング・マーズ ~CEOになって火星地球化の一大事業に取り組むボードゲーム~
2位:エターナルデックス【総合評価:8.4】

総合評価 8.4/10
システム面 8/10 コンセプト 9/10
アートワーク 9/10 リプレイ性 8/10
探求者として生命の謎を解き明かす協力ゲームのエターナルデックス。手札が尽きる前にステージクリアを目指す。各プレイヤーは各々デッキを持つが、補充のタイミングを考えないと手詰まりになってしまう。アートとシステムに魅了される一作。
プレイログはこちら
エターナルデックス ~美麗なアートワークとその世界観に惹き込まれるボードゲーム~
3位:世界の七不思議【総合評価:8.0】

総合評価 8.0/10
システム面 8/10 コンセプト 8/10
アートワーク 8/10 リプレイ性 8/10
両隣と状況を見合いながらのドラフトが楽しい世界の七不思議。特定の要素を持ったカードをドラフトして集めながら、自国を3世代に掛けて発展させていく。軍事国家に引っ張られて軍備増強したり、資源貿易で仲良くしたりとインタラクションが楽しい。
