月面コロニー大惨事 ~惨事に耐えるエンジン構築が重要な歯応えのあるボードゲーム~

スポンサーリンク

人々が住まいを月に移そうとする時代を舞台にした”月面コロニー大惨事”。惨事に耐えるエンジンの構築が迫られる歯応えのあるボードゲームです。

このゲームでは、可能な限り自分のコロニーの生存者を維持させることを目指します。ゲームは進行デッキからカードが捲られ、その効果を処理することで進んでいきます。建物カードを手元に配置することでエンジンビルドして、コロニーを襲う惨事に対応することが求められます。

プレイヤー共通の進行デッキがあり、そこに干渉することでプレイヤー間インタラクションが生まれるのが新鮮でした。また大惨事に違わぬ勢いで人々が失われていき、どこかで均衡が崩れた時にゲームが勢いよく収束していきます。このゲームの収束性に対応したエンジン構築と、そのエンジンの切り崩しによるベストな延命策を考えるのが面白い作品でした。

あれよあれよと減っていく自分のコロニーの生存者にヒーヒーする “月面コロニー大惨事” のプレイログをまとめてみました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

月面コロニー大惨事  日本語版
価格:8,480円(税込、送料別) (2026/8/2時点)


ゲーム概要

👥プレイ可能人数:1~5人 🕐プレイ時間:45分

ゲームの目的

ゲームの終了時に、月面コロニーの生存者を最も多く残せていることを目指します。このゲームでは、ゲームの進行により月面コロニーに悪い事が次々に発生して、コロニーに住まう人が失われていきます。プレイヤーは、少しでも生存者がコロニー残るように、カードプレイにより手元にエンジン構築して、この事態に抗っていきます。

ゲームの流れ

ゲームは、ゲームの準備時に準備する進行デッキが捲られていくことで進行していきます。各ターンの開始時に、進行デッキの1番上のカードが表向きになり、その指示を全プレイヤーが同時に処理していきます。ゲーム終了まで、これを繰り返していきます。進行デッキにカードが残っていなければ、捨て札がシャッフルされて新たな進行デッキとなり、ゲームが続行されます。

進行デッキから”労働”が捲られると、各々プレイヤーは下記の5種のアクションを選択して、その効果を処理します。

  • 建築
    • 建物カードを1枚、必要な資金トークンを支払い建築します。
  • 補充
    • 物資を2つ入手して、自分の建物に配置します。物資は、建物に固有の能力を起動させる際のリソースになってくれます。
  • 採掘
    • 資金を4つ入手します。これは前述した建物カードを建築するためのコストになります。
  • 農業
    • 食料を4つ入手します。カード効果の処理で食料の支払いが求められます。
  • 研究
    • 建物カードを、建物カードデッキから2枚ドローして手札に加えます。

ゲームの特徴

印象に残ったこのゲームの特徴を3つ挙げてみます。

プレイヤーに共通する進行デッキによるゲームの進行

  • 進行デッキは、固定の初期カード6枚とランダムに加えられる状況カード2枚で構成され、プレイ毎にゲームの展開が変わります。
  • 全プレイヤーが同時にアクション処理を行うので、ダウンタイムが少なくスピーディにゲームが進んでいきます。
  • 進行デッキが回るほど、コロニーに生じる惨事を表すイベントカードや生存者を襲うロボットが加わり、ゲームが加速的に収束していきます。

エンジンの構築と喪失

  • エンジンの基盤になる建物カードは、何を強化するのか、アクションのカラーと一致していて直感的にわかりやすい。
  • リソースは限られており、アクションの実行機会は決して多くない。1度のゲームで多種多様なエンジンを組むことは難しいため、何に重点を置くか取捨選択が必要。
  • プレイマットから生存者の喪失を賄えないと建物を壊すしかない。エンジンパーツの中で何から切り捨てれば、最も延命できるのかも悩ましい。

進行デッキに作用することで生まれるインタラクション

  • 建物カードの効果によって、進行デッキに特定のカードが加わっていく。上手く活用することで自分だけが都合が良いデッキに少し変えることができる。
  • 建物カードの中には、能動的にイベントカードやロボットカード(その多くがプレイヤーに不利益をもたらすもの)を進行デッキに加えるものもある。自分だけが耐えられるような基盤を作って、相手にプレッシャーをかけるプレイも可能。
  • 各々プレイヤーが進行デッキに介入するたびにデッキが厚くなる。アクションとアクションの間隔が徐々に延びていき、次々に起きる惨事への対応が難しくなっていく。

ゲームの終了

ゲームの終了フラグは下記の2つがあります。いずれかのフラグが切られるとゲームは即座に終了して、コロニー生存者数の確認に移行します。

①イベント13「作業手順書」が、進行デッキから捲られること。
②生存者が失われる際、必要数の生存者が自分の月面コロニーに残っていないプレイヤーがいたとき。

各プレイヤーは、プレイマットに残っている生存者トークンの数と、建物カードに表記された生存者数を合算します。その合計の生存者数が最多のプレイヤーが勝者となります。

プレイログ

二人対戦2戦目の記録。初プレイとなる1戦目で受けた印象は①デッキ3巡目くらいからキツくなる、②序盤からある程度、方向性を考えてエンジンビルドした方が良さそう、③コロニーが崩壊し出したら一気に崩れていく、ということ。今回はそこらへんを意識して、対策を考えながらプレイしてみた。

このゲーム、とにかくコロニー居住者が次々に犠牲になっていく。まずは研究アクションを実施することで、居住者が2人増える”クローンバンク”を建設してみた。手元の構築を進めるためには建物カードが必要であり、その補充ができる研究アクションは優先度が高い。研究アクションで建物カードを集めつつ、居住者も増やしていく作戦だ。

先の”クローンバンク”に合わせて、”研究ステーション”も建設した。これは研究アクションを実行した時に、3食料を払うことで自分の介入カードを進行デッキに加えられる建物カードだ。研究アクションを重ねつつ、リソース源になる介入カードを序盤のうちに進行デッキに送り込んで、基盤を固めていこうと試みた。

そろそろキツくなるデッキ3巡目の開始時。居住者は減り出しているが、増やしているのでまずまずといったところ。この頃から、建物カードと居住者はポツポツ増やせるものの、建物を建造するお金も、居住者の食料も、供給が上手くいっていないことに気が付く。一方、相手は食料供給が強く、その食料で居住者を増やしつつ、他のリソースに代替できるようなエンジンを手元に作っていた。コロニーの居住者数は思ってたよりも相手と差がついていない。

何となく嫌な予感がしていましたが、3巡目くらいにしてもう月面コロニーは火が噴き出す状況に。進行デッキが捲られるたびにゴリゴリに居住者が失われていく。徐々に混ぜ込まれるロボットが、進行デッキの居住者を襲う数を底上げする。いよいよコロニー崩壊の火蓋が切られる。

何とか切り盛りして耐えて迎えた4巡目、ここでまさか、ロボットを進行デッキに加える建物カードが相手にプレイされた。基本的には進行デッキに自動的に組み込まれていくイベントカードによって、ロボットは徐々に増えていくのだが、プレイヤーが能動的に増やす手段があったのだ。相手は耐えられるのかもしれないが、自分はもう正直に耐えられる気がしない。まさか、こんな形で相手にプレッシャーをかけられるとは。

めちゃくちゃになってしまった我がコロニー。これでは”グリーンバンク”の+2居住者は、とうに”焼石に水”の状態である。進行デッキに色々なカードが組み込まれていくせいで、アクションとアクションの感覚が延びていき、思うように対応ができない。まだまだプレイングの熟練が足りてないようだ。

自分の全ての建物が崩壊し、コロニー居住者は全滅してゲーム終了フラグが切られる。相手の建物も全て崩壊していたようで、互いに耐久戦の我慢比べになった。そして、最後は相手が1人の生存者を残して勝利。差がついて負けてしまうかと思ったが、何とか土俵際の粘りができたようだ。

プレイの反省としてはエンジンが単調すぎたことだろうか。単一のアクションを強化するのではこの惨事は乗り越えられない。単一のアクションで他のアクションを賄えるようにか、もう少し満遍なくアクションを強化するようなエンジンの方が効率が良さそう。これはもう少しやり込んで、もっと感覚を掴んでいきたい。

気になった点は、カードの引き運による影響だろうか。多くのゲーム展開で、研究アクションに割けるアクション数は自ずと限られると感じたが、そうなるとエンジン構築の選択肢が狭まる。ありもので何とかやりくりする方法を考えてみるのが大切かもしれない。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

月面コロニー大惨事  日本語版
価格:8,480円(税込、送料別) (2026/8/2時点)


タイトルとURLをコピーしました